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兵庫県建築士会女性委員会

兵庫県建築士会女性委員会での活動のお知らせや記録、その他関連情報をお伝えします。情報収集・発信にお役立てください。

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ブロック見学会の報告

 女性会員の交流を兼ねて年1回開催されているブロック見学会。今年度は、兵庫県建築士会龍野支部のご協力のもと、3月2日に「播磨の小京都」たつの市を訪ねました。
集合写真(永富家前)


 最初の見学地である揖保川町の永富家は文政5年(1822年)に建築され、現在も313坪の敷地内に8棟の建物が現存し、建築当時の設計図13冊と共に国の重要文化財に指定されています。永富家長屋門

永富家の説明を聞く

永富家木組み


当時の龍野藩主脇坂氏も一目おくほどの存在であったという江戸後期の豪農の生活に思いを馳せ、手入れの行き届いた屋敷と庭園をゆっくり堪能した後、龍野町へ移動。待機くださっていた龍野支部の方々のご案内で古い醤油蔵を利用した龍野芸術工房を見学、料理旅館「梅玉旅館」で交流会を行いました。播州名物手延べそうめんづくしに舌鼓を打ち、龍野支部の皆様の多才ぶりを披露いただいたりしながら和やかなひと時を過ごしました。
梅玉旅館での交流会


 午後からは、龍野ガイドボランティア暦15年(!)という龍野支部を代表する名ガイド鳴瀬さん達に先導され、怒涛の龍野見学がはじまりました。天然記念物「片しぼ竹」が生える梅玉旅館の庭を散策後、文学の小径を昇り切ると、丘の上に建つのは茶室聚遠亭。池の上に浮かぶ美しい佇まいの数奇屋建築は、遥か淡路島まで見渡せる絶景がその名前の由来となったといいます。息つく間もなく丘を下り、龍野城、脇坂藩主邸、家老門などが建ち並ぶ歴史的な景観形成地区を通り、淡口醤油資料館へ。木造2階建てセセッション様式を基調とする洋館は、醤油醸造とともに発展した街の近代史に触れることのできる資料館でした。
聚遠亭

淡口龍野醤油資料館


その後、古い商家の一角へ足を踏み入れると、そこは、伝統的な町屋の薄暗い空間ではなく、トップライトからの光が降り注ぐ明るい書店。創業200年以上の歴史をもつ有名な伏見屋商店です。もとは、油や書籍などを扱う商社で、龍野が京都から遠く離れた場所でありながら、多くの文化人を輩出してきたことの一因として、この伏見屋の存在があったようです。現在も書店として変わらず街の人に愛され続けています。
伏見屋商店


 最後に揖保川を渡り堀家へ。堀家は1767年に建てられたもので、敷地の広さと14棟を越える建物の多さでは揖保川周辺の大庄屋層の中でも際立った存在です。永富家と違い、現在も当主ご家族が生活されており、普段は非公開ですが特別に見学させていただくことができました。広大な敷地と建物を江戸時代から現在まで個人が維持されてきた事実に感嘆すると同時に、今後は、地域の貴重な文化財として保存していくことの必要性も実感しました。
堀家木組み


 今回の見学会は、建築士会の会報「つどい」2007年11月号に龍野が紹介されていたことをきっかけに企画されました。一日では足りない内容の濃さで、天候にも恵まれ、たつのの魅力を満喫することができました。また、初参加の会員が何人もおられましたが、建築を軸に、歴史、文化、風土、そして土地のひとの魅力に触れることで、時間を忘れて和気あいあいと語り合い、交流を深めることができました。ご協力いただいた龍野支部の皆様、ありがとうございました。

(女性委員会 杉本雅子)
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